漁夫之利(ぎょふのり)〜2
とーとです。
忙しくてしかたないですが、悪い方へ、ものを考えるひまがないのは助かります。
ひまだと、悪い方に悪い方にと考えが流れていってしまう人もいれば、本当の悪事を考える人もいるようです。(小人閑居して不善をなす)
忙しいにこしたこたはない。
忙しいうちが、幸せなのだろうと、たぶん後から思うのだと思います。
さて、漁夫の利(ぎょふのり)ですが、
もめている、鳥と貝のところを、通りかかった漁師が、苦労せずにもうかりました。
つまらない意地の張り合いが、つけ込まれる隙を売る。賢く、争わずに生きていこう。
しかし、なかなか、そうはいかない。利害の対立は、国際間レベルから、夫婦、親子関係にまで常にあるのだから。
とても優れた、強い武将だったけど、天下は取れなかった。
時間的なズレはあるけど、2人が争っているうちに、織田信長が勢いを増し、最後にはほとんど天下を手中にしたもんね。
だから、賢い人だった信玄も謙信も、やはり、すべてがわかっていても、そこでぶつからなくてはならない事情があって、戦を繰り返したのだと思うよ。
自分の国のためには、やむをえなかったのだろう。
時代が人を選ぶということはあるんだろうな。
力の弱い者は、なおのこと、大きな力同士の対立を巧みに利用して、生き延びているとも言えるよね。
もっともしたたかなのは、小さき者なのかもしれないね。
とーとも力なき者なので、もう少し巧みに、世の中を泳げたらよかったが、そううまくはいかなかったねえ。
そんなとーとを、軽蔑するも、鼻くそと思うも、自慢に思うも(それはないか?)君の勝手だ。尊敬される親父だとは、とーと自身も思っていない。
ただ、死んだ父親(君のおじいさん)のやってきたことを、亡くなった当時は、しょうもなかったと思っていたが、同じような年齢になると、「そういうもんなんだなあ」となんとなく思うことが増えてくる。
君は信念に生きるか。
君はとらわれずに生きるか。
急ぐことはない。正解もない。
楽しく、精一杯生きて欲しい。
また、悪いくせで、説教めいた話になった。
今日はここまで。