瓜田李下(かでんりか)〜2
とーとです。
疑われるようなことはつつしむ。
これが、「瓜田に履を納れず。李下に冠を正さず」という故事成語の意味だよね。
しかし、いかにもきゅうくつだ。
「疑われても、正しければいい。信念があれば、必ず疑いは晴れる」
などと思っていても、史上、いくつもの冤罪事件がおきているのだからすこしむなしいなあ。
でも、用心深く生きすぎて、やりたいことの半分もできない人生というのもつまらないよね。
慎重な君だから、そっちにあてはまるかもしれないね。
人になんと思われようが、自分の生き方を貫く。
実に頼もしい言葉だが、人は、人との関わり合いの中で生きている。
そこを考えないと、逆に生きにくくなるような気がする。
とーとは、実は、すべてがめんどくさい。
だから、逆に、あらぬ疑いはかけられると面倒なので、疑いはかけられないように行動しようとつとめている。ややこしい人種だ。
分かる人には、分かる心理ではないかなあ。
楽に生きて行くにも、それなりの気配りが必要だ。人間とはなんと、めんどくさい生き物なんだろう。
自由に生きて欲しい。君にそう願うが、ただ、心のままに生きて行き、それが許されるようになるのは、聖人と言われる孔子(こうし)様でも70年近くかかったと聞いている。
疑われないようにというばかりではないが、背中をのばして生きて行きたいね。
他人との関わり合いのない世界に、人は生きていけない。
そこにも喜びはあるはずだ。
今日はここまで。