謂鹿為馬(しかをいいてうまをなす)〜1
とーとです。
なるべく楽にいこうとつとめていますが、いろいろひっかかりますねえ。
「ゆだねる」と誰に向かってかわからず、勝手に宣言しました。
さて、韓信のシリーズを始めようということにしたけど、ストックすると言った、「馬鹿」が気になってしまったのでこちらから語ることにする。
なんとでも言え。どうせおいらは勝手な男さ。
タイトルは「鹿を謂いて馬をなす」だけど、一般的には「鹿を指して馬となす」と言われる。
この話は、秦の始皇帝の次の皇帝(二世皇帝)が、一人の家来のあやつり人形になってしまった事例のことだ。
家来は、皇帝を、実際の政治にはタッチしないようにさせて、自分のやりたいようにしていた。
しかし、反乱がおこり、最初は
「盗賊が出ているだけですよ」
などと報告して、ごまかしていたのが、ごまかしきれなくなってきそうになったので、皇帝に忠誠を誓うものがいないように策略をめぐらした。
鹿を、皇帝と家臣たちの前に引き出してきて、
「これが馬でございます」
そう言った。
皇帝は、
「お前も、たまには間違ったことをいうのだなあ。これは鹿でなないか」
そう言ったのだが、まわりの家臣たちは、皇帝よりも実権を持っている家来の方を恐れたため、黙っていたり、積極的に、
「これは馬でございます」
などとと言ったりした。
なかには、
「いや、これは鹿です」
と言った人もいたが、そういう人はみんな、後になって、あらぬ罪をきせられて、処刑されてしまった。
家来は、皇帝の耳に、自分の政治の失敗がいっさい入らないようにしたばかりか、いよいよ追い詰められると、皇帝を殺して、自分の罪をなすりつけたのだ。
この家来も、そんなやり方が長続きするはずもなく、結局、殺されてしまうのだけれどね。
「バカ」とは、本当は、サンスクリット語(インドの方の言葉らしい)からきていて、「無知」とかいう意味があり、先に述べたお話は、後からくっついてきたものらしいけど。
「バカ」といえば「天才バカボン」
作者の赤塚不二夫先生は、本当に天才だったのだろうなあと思う。
その時代に、人が思いつかないことをやって、成功する人が天才なのかもしれないね。
ちなみに、「ばか」と「あほ」の違いはなんなのかインターネットで調べたが、そんなに意味の違いはなく、関東では「ばか」が関西では「あほ」が主流で、そちらの方が軽い感じで使われているそうな。逆に、関東で「あほ」、関西で「ばか」を使うと、そちらの方が、きつい意味合いになると書かれていた。
日本も狭いようで、その土地によって、さまざまな文化風土があるから、違う土地に行ったら、気をつけて言葉を使わないと危険かもしれないね。
とーとは、愚か者である。利口ではないのは誰の目から見ても確かだ。
できれば、せめて、馬鹿になりたい。
いまのところ、君にたいしたこともしてやれず、じゅうぶんな「親馬鹿」とも言えない。
あー、心底から馬鹿になりたい。
馬鹿になれたら言おう。
「これでいいのだ!」
今日はここまで。