とーと通信

50代後半の父親が息子に語るブログです。よろしければご覧になってください。

謂鹿為馬(しかをいいてうまをなす)〜1

とーとです。

 

なるべく楽にいこうとつとめていますが、いろいろひっかかりますねえ。

「ゆだねる」と誰に向かってかわからず、勝手に宣言しました。

 

さて、韓信のシリーズを始めようということにしたけど、ストックすると言った、「馬鹿」が気になってしまったのでこちらから語ることにする。

なんとでも言え。どうせおいらは勝手な男さ。

 

タイトルは「鹿を謂いて馬をなす」だけど、一般的には「鹿を指して馬となす」と言われる。

 

この話は、秦の始皇帝の次の皇帝(二世皇帝)が、一人の家来のあやつり人形になってしまった事例のことだ。

 

家来は、皇帝を、実際の政治にはタッチしないようにさせて、自分のやりたいようにしていた。

しかし、反乱がおこり、最初は

「盗賊が出ているだけですよ」

などと報告して、ごまかしていたのが、ごまかしきれなくなってきそうになったので、皇帝に忠誠を誓うものがいないように策略をめぐらした。

 

鹿を、皇帝と家臣たちの前に引き出してきて、

「これが馬でございます」

そう言った。

皇帝は、

「お前も、たまには間違ったことをいうのだなあ。これは鹿でなないか」

そう言ったのだが、まわりの家臣たちは、皇帝よりも実権を持っている家来の方を恐れたため、黙っていたり、積極的に、

「これは馬でございます」

などとと言ったりした。

 

なかには、

「いや、これは鹿です」

と言った人もいたが、そういう人はみんな、後になって、あらぬ罪をきせられて、処刑されてしまった。

 

家来は、皇帝の耳に、自分の政治の失敗がいっさい入らないようにしたばかりか、いよいよ追い詰められると、皇帝を殺して、自分の罪をなすりつけたのだ。

 

この家来も、そんなやり方が長続きするはずもなく、結局、殺されてしまうのだけれどね。

 

「バカ」とは、本当は、サンスクリット語(インドの方の言葉らしい)からきていて、「無知」とかいう意味があり、先に述べたお話は、後からくっついてきたものらしいけど。

 

「バカ」といえば「天才バカボン

作者の赤塚不二夫先生は、本当に天才だったのだろうなあと思う。

その時代に、人が思いつかないことをやって、成功する人が天才なのかもしれないね。

 

ちなみに、「ばか」と「あほ」の違いはなんなのかインターネットで調べたが、そんなに意味の違いはなく、関東では「ばか」が関西では「あほ」が主流で、そちらの方が軽い感じで使われているそうな。逆に、関東で「あほ」、関西で「ばか」を使うと、そちらの方が、きつい意味合いになると書かれていた。

日本も狭いようで、その土地によって、さまざまな文化風土があるから、違う土地に行ったら、気をつけて言葉を使わないと危険かもしれないね。

 

とーとは、愚か者である。利口ではないのは誰の目から見ても確かだ。

できれば、せめて、馬鹿になりたい。

いまのところ、君にたいしたこともしてやれず、じゅうぶんな「親馬鹿」とも言えない。

 

あー、心底から馬鹿になりたい。

 

馬鹿になれたら言おう。

「これでいいのだ!」

 

今日はここまで。