とーと通信

50代後半の父親が息子に語るブログです。よろしければご覧になってください。

多多益辦(たたますますべんず)〜2

とーとです。

 

故人の霊前に、生前好きだったお寿司を供えました。

 

寿司といえば、「助六寿司(すけろくずし)」はどんなお寿司かわかるよね?

いなり寿司と、巻き寿司のセット。

 

なんで、「助六寿司」と呼ばれるか知ってるかな?

歌舞伎のひとつで、「助六」という人が主人公の演目がある。

その主人公の恋人が「揚巻(あげまき)」という名前。

名前の「揚(あげ)」が油揚げを使ったいなり寿司を指し、「巻(まき)」が、のり巻きを指すという説が有力なのだそうだ。

本当なら、「揚巻寿司(あげまきずし)」と呼びそうなのに、あえて主人公の「助六(すけろく)」の名前をつけるところに、洒落っ気があるよね。

 

日本人は、シャレが好きみたい。こういうのも「粋(いき)」のひとつなのかな。よくわからないけど。

 

そういえば、「へちま」の名前の由来を知ってる?

「ヘチマ」は最近見かけなくなった。

学校で栽培することがあるのかな?

 

漢字で書くと「糸瓜」。

その名のとおり、その実を水につけておいて、果肉を腐らせると、糸状の繊維が残る。

昔は、これで洗い物をしたりするのに重宝したそうだ。

たわしとスポンジの中間みたいな感じかな。

 

茎から水を取って、化粧水の代わりにもしていたそうだ。

 

「ヘチマ」はもともと漢字のとおり「糸瓜」だから「いとうり」と言っていた。

「いとうり」が言いにくかったらしく、いつしか「い」が省略されて「とうり」となった。

「と瓜(とうり)」である。

ここから、洒落っ気が出る。

「いろはにほへと」は言えるかな?

「いろはにほへとちりぬるを…」

さて、「と」はどこにあるかな?

「へ」と「ち」の間にあるよね。

「へ」と「ち」の間だから「へち間瓜(へちまうり)」と洒落てみたわけだね。

そのうちに、肝心の「瓜」が省略されて、「ヘチマ」になったそうな。

めでたし、めでたし。

 

余談が長引いた。

 

「多々ますます弁ず」について、話さないと、なんいもならないね。

 

多ければ多いほどよいとだれしも思う。

家来の数。

お金。

領地。

 

しかし、限界というものはある。

家来が多い王様が、結構孤独だったり。(意外と、自由でなかったりする話は聞くよね)

沢山の部下を掌握しきれず、手を焼いたり。(「昇進うつ」という病気もある)

お金があるなりに、心配事の種が増えたり。(身代金目当ての誘拐、強盗、泥棒、相続争いなど人間関係、近づいてくる人の下心とそれへの疑いなど、数えればきりがないね)

大きな国は、それなりに、小さな国にはない、問題を抱えている。

 

多ければ多いほどいい。

要は、その使い方なんだろうけど、コツがいるかもしれないね。

 

それよりも、「将の将」として、自分が直接指揮しなくても、優秀な部下をしっかり掌握できれば、それにこしたことはない。

ひとりでできることはしれている。

 

たくさんあれば、たくさんあるなりのやりかたがある。

相手を尊重し、分け与え、心を開いて人と接して行けば、いくらたくさんあっても、決して困ることはないというのが理想なんだけどね。

 

なにごとにも例外とういものはあるよ。

恋人、配偶者については、「多いほどいい」などとは、思っても絶対に言わないように!

 

まだ、たくさん持ったことがないから、自信を持っては言えないが、たくさんの方がいいなあ。

 

どこからか、「たくさん」が降ってきますように。

困ったらその時考えます。

 

今日はここまで。