犬猛酒酸(けんもうしゅさん)〜1
とーとです。
寒くなると、食べ物が傷む心配が少なくなりますが、暖房などの光熱費を心配するようになります。
節約を心がけて、風邪をひき、かえって高いものについたりします。
自分をいたわりましょう。
名前についてだけど、親の名前の一字をもらって名前をつけたりすることもあるね。
昔の日本では、偉い人が、ご褒美に、自分の名前の一字をあげて、改名させてもらったりしたそうだ。
しかし、親を尊敬する教えの影響が強い国では、親が使った名前の一部を子が使うなどとんでもなく恐れ多いことで、許されることだはなかったそうだ。
昔の中国では、皇帝の名前は、あらゆる文書で使うことが許されず、同じ「音(おん:発音)」の違う文字が使われたとも聞いている。
さて、お題の「犬猛酒酸(けんもうしゅさん)」は、「犬たけだけしくて、酒いたむ」と読むそうだ。
酒屋さんがあった。
その店のお酒はおいしく、はかりかたも公正で、接客も丁寧だった。
しかし、急に酒が売れなくなってしまった。
色々と、売れるように工夫を試みたが、やはりお酒は売れず、酸っぱくなって、売り物にならなくなってしまった。
友人に相談したところ、
「君の家で飼っている犬が、大きくなって、人に吠えかかるようになったからだよ」
と、指摘された。
なるほど、売り物にも、接客にも、宣伝にも、値段にも問題がなく、店に来たお客さんに吠えかかる「猛犬」がこわくて、だれもお店に来てくれなくなってしまったんだな。
政治の世界の例えであるそうな。
王様が、どんなに立派な政治をしようとしても、それを取り巻く人たちが、正しい意見を言う人をさえぎってしまい、正しい情報が入らなくなってしまう。
そういうことに、気を配らなければ、いい政治はできないよということだね。
自分の周りの風通しを良くしなくてはならないし、育ててきた犬のように、自分に付き従ってくれている家来でも、場合によっては、遠ざけなくてはならないこともある。
しかし、そう簡単に正しい判断ができるかだね。
誰が「猛犬」か見極めることができれば、それで、政治はうまくいく。
自分ができなくても、できる人の助けを借りればよい。
何かをする能力より、託す人を見極める能力の方がはるかに重要な気がする。
やはり、心の目が大事なんだね。
むずかしいかもしれないけれど。
今日はここまで。