株を守る(かぶをまもる)〜1
とーとです。まだ、続いてますね。
またも、故事成語の話。
そろそろ、飽きてきたかなあ。
「株を守る」
知っている人は知っている話なので「M&A」的、会社買収の話でないことはお分かりだと思う。
それにしても、横文字は嫌いだ。いまだに「M&A」がなんの略なのか、たぶん聞いてもわからない。
それはさておき、一応この故事成語の意味をおさらいするね。
昔、男の人が畑を耕していたところ、飛び出してきた兎が、木の切り株にぶつかって、首の骨を折って死んでしまった。男は労せずして兎の肉を手に入れた。それからは、畑を耕すのをやめて、木の切り株に次の兎がぶつかるのを待っていた。当然、2匹目の兎は現れず、男はみんなに笑われた。
これは、「待ちぼうけ」という歌にもなっているけど、最近は聞かないなあ。聞いたことある?
一時の成功を偶然と思わずに、次の僥倖(ぎょうこう)を待つ。そんなことかな。
韓非子(かんぴし)という人が、なにかというと古いしきたりを持ち出してくる「儒家(孔子の思想を受け継ぐ人たち)」のことを批判して述べた、たとえ話だそうだ。
日本で、似た言葉に「柳の下のどじょう」というのがあるね。
また、語源を調べておこう。今はどうしてこういう言葉ができたのか、とーとは知らない。
成功体験を聞くと、なぜ成功したのかしっかりと考えることもなく、自分も同じことをしてみるのはありがちな話。
「ブログやったら収入があったよ!」という話を聞いて、なんだかわからないけど、同じことをはじめてしまうどこかの人もいる(笑)
前例を持ち出すということですぐに思い浮かぶのは、「お役所」ということになる。
ただ、かばうわけではないけど、「誰にでも公平でなくてはいけない」という建前で動いている「役所」という組織で「過去に例のないことを認める」というのは、「それが通るなら、俺のいうことも通るはずだ」という人がたくさん出てきて、取り返しのつかない混乱が起きてしまったり、「えこひいきだ」「便宜をはかった」などと、批判の対象にさらされるリスクがつきまとうことにもなる。
そういうこと(ビビり)を引き起こすのも、また我々なのだということは、理解しておいた方がいい。
一人一人の自覚が変わらなくては、世の中は変わらない。この頃少し変わってきたようにも思うけど、どんなもんだろうねえ。
余談が多くなったね。
今日はこのへんで。