とーと通信

50代後半の父親が息子に語るブログです。よろしければご覧になってください。

株を守る(かぶをまもる)〜1

とーとです。まだ、続いてますね。

 

またも、故事成語の話。

そろそろ、飽きてきたかなあ。

 

「株を守る」

知っている人は知っている話なので「M&A」的、会社買収の話でないことはお分かりだと思う。

それにしても、横文字は嫌いだ。いまだに「M&A」がなんの略なのか、たぶん聞いてもわからない。

 

それはさておき、一応この故事成語の意味をおさらいするね。

 

昔、男の人が畑を耕していたところ、飛び出してきた兎が、木の切り株にぶつかって、首の骨を折って死んでしまった。男は労せずして兎の肉を手に入れた。それからは、畑を耕すのをやめて、木の切り株に次の兎がぶつかるのを待っていた。当然、2匹目の兎は現れず、男はみんなに笑われた。

 

これは、「待ちぼうけ」という歌にもなっているけど、最近は聞かないなあ。聞いたことある?

 

一時の成功を偶然と思わずに、次の僥倖(ぎょうこう)を待つ。そんなことかな。

 

韓非子(かんぴし)という人が、なにかというと古いしきたりを持ち出してくる「儒家孔子の思想を受け継ぐ人たち)」のことを批判して述べた、たとえ話だそうだ。

 

日本で、似た言葉に「柳の下のどじょう」というのがあるね。

また、語源を調べておこう。今はどうしてこういう言葉ができたのか、とーとは知らない。

 

成功体験を聞くと、なぜ成功したのかしっかりと考えることもなく、自分も同じことをしてみるのはありがちな話。

 

「ブログやったら収入があったよ!」という話を聞いて、なんだかわからないけど、同じことをはじめてしまうどこかの人もいる(笑)

 

前例を持ち出すということですぐに思い浮かぶのは、「お役所」ということになる。

ただ、かばうわけではないけど、「誰にでも公平でなくてはいけない」という建前で動いている「役所」という組織で「過去に例のないことを認める」というのは、「それが通るなら、俺のいうことも通るはずだ」という人がたくさん出てきて、取り返しのつかない混乱が起きてしまったり、「えこひいきだ」「便宜をはかった」などと、批判の対象にさらされるリスクがつきまとうことにもなる。

そういうこと(ビビり)を引き起こすのも、また我々なのだということは、理解しておいた方がいい。

一人一人の自覚が変わらなくては、世の中は変わらない。この頃少し変わってきたようにも思うけど、どんなもんだろうねえ。

 

余談が多くなったね。

今日はこのへんで。