借虎威(とらのいをかる)〜2
とーとです。
いそがしいです。自分からいそがしくしていると、輪をかけて想定外の「いそがしい」がやってきます。
いっぺんに3つ以上のことが来ると、とーとは混乱をはじめます。
すませてみれば何事もないことなのですが、片付けている最中は必死です。
そして、いつも、一つづつを、もっと落ち着いてやればよかったと反省します。
器用な人が、いくつものリクエストを、なんの苦もなく、すいすい片付けていくのを見ると、すごいなあと思います。
脳の訓練しだいのなのでしょうね。
メモをとることを心がけて仕事などしていますが、これも、脳のためにはよくないという説もあるようです。頭を鍛えるか、ミスを最小限にするか。
いつのまにか、メモを取らないことが、不安につながっている自分がいます。
さて、虎の威を借る狐の話に入ろう。
前回は、たとえ話のあらましで終わっちゃった。
これは、ある強国の大臣をおとしいれるために、別の国の使者が、強国の王様に言った話。
王様が
「周囲の国は、我が国の大臣を、とても恐れているようだが、ほんとうかね?」
使者が、虎と狐のたとえ話をして答えます。
「周りの国が、本当に恐れているのは、強くて、たくさんの軍隊を持った、王様を本当は恐れているのです」
この後、強国の大臣がどんな扱いになったか知らない。
ただ、このたとえ話には、重大な悪意がある。
大臣の才覚で、軍隊を動かしているから、この国は周りにおそれられた強い国になっているということ。
また別の機会に話すかもしれないけど、地位というのは、微妙なものだ。
王様は、この大臣が、力を強めすぎて、自分の国を乗っ取ろうと心配し始めるかもしれない。
他の大臣が、その地位を狙うかもしれない。
そうなると、ほんの少しのミスなどをとらえて、その地位がうばわれたりするのは、歴史上よくあった話だ。
今は、昔ほど、「地位」というものが重く扱われない時代にはなってきているが、組織である以上、やはり、そのシステムは残らざるを得ないだろう。
前に話した荘子(そうし)という人は、そういうものをすべて否定した人だったけど。
会社あっての肩書き。偉くなっても、会社をやめればただのおじさん、おばさんになる。
こういうことを、忘れがちな人が多いんだろうね。
日ごろから「徳」を積んで、ただの人になっても慕われる存在でありたいね。
地位も名誉もないとーとである。
でも、君に対する愛がある(^_^)
今日はここまで。