とーと通信

50代後半の父親が息子に語るブログです。よろしければご覧になってください。

借虎威(とらのいをかる)〜2

とーとです。

いそがしいです。自分からいそがしくしていると、輪をかけて想定外の「いそがしい」がやってきます。

いっぺんに3つ以上のことが来ると、とーとは混乱をはじめます。

すませてみれば何事もないことなのですが、片付けている最中は必死です。

そして、いつも、一つづつを、もっと落ち着いてやればよかったと反省します。

 

器用な人が、いくつものリクエストを、なんの苦もなく、すいすい片付けていくのを見ると、すごいなあと思います。

脳の訓練しだいのなのでしょうね。

 

メモをとることを心がけて仕事などしていますが、これも、脳のためにはよくないという説もあるようです。頭を鍛えるか、ミスを最小限にするか。

いつのまにか、メモを取らないことが、不安につながっている自分がいます。

 

さて、虎の威を借る狐の話に入ろう。

 

前回は、たとえ話のあらましで終わっちゃった。

 

これは、ある強国の大臣をおとしいれるために、別の国の使者が、強国の王様に言った話。

 

王様が

「周囲の国は、我が国の大臣を、とても恐れているようだが、ほんとうかね?」

使者が、虎と狐のたとえ話をして答えます。

「周りの国が、本当に恐れているのは、強くて、たくさんの軍隊を持った、王様を本当は恐れているのです」

 

この後、強国の大臣がどんな扱いになったか知らない。

 

ただ、このたとえ話には、重大な悪意がある。

 

大臣の才覚で、軍隊を動かしているから、この国は周りにおそれられた強い国になっているということ。

 

また別の機会に話すかもしれないけど、地位というのは、微妙なものだ。

王様は、この大臣が、力を強めすぎて、自分の国を乗っ取ろうと心配し始めるかもしれない。

他の大臣が、その地位を狙うかもしれない。

 

そうなると、ほんの少しのミスなどをとらえて、その地位がうばわれたりするのは、歴史上よくあった話だ。

 

今は、昔ほど、「地位」というものが重く扱われない時代にはなってきているが、組織である以上、やはり、そのシステムは残らざるを得ないだろう。

 

前に話した荘子(そうし)という人は、そういうものをすべて否定した人だったけど。

 

会社あっての肩書き。偉くなっても、会社をやめればただのおじさん、おばさんになる。

こういうことを、忘れがちな人が多いんだろうね。

日ごろから「徳」を積んで、ただの人になっても慕われる存在でありたいね。

 

地位も名誉もないとーとである。

でも、君に対する愛がある(^_^)

 

今日はここまで。