累卵之危(るいらんのき)〜1
とーとです。
いつまで、夏休みをやっているのか、お叱りの言葉もいただかず、長期の休載となっております。
8月のお盆はとても疲れました。
後から振り返れば、たいしたことをしていないのですが、やったことないこと、慣れないことは疲れます。
「コロンブスの卵」は有名な話ですよね。
新大陸を発見した功績について、「ただ、船に乗って進んでいったら、たまたま陸地についただけだ」などと批判した人たちに対し
「この卵を立ててみせたまえ」
そう言って、
みんながやってみてできないのを見て、
コロンブスは、机に、卵の底をたたいて割って、立ててみたのです。
「それなら、誰にでもできる」
そういう人々に、
「しかし、皆さんは卵を立てることはできなかった。
なんでもないように思えることでも、最初になにかを行うことはとてもすごいことではないのですか」
そんな風に話したとか聞いています。
実際には、卵も、バランスよく根気よくやったり、塩を敷いて立ててから、その塩を吹き飛ばすなどすれば、割らなくても立てられるらしいですけど。
まあ、そんなことで、歳のせいもあり、暑さもあり、疲れが抜けずにヘロヘロしていたら、今度は夏風邪をひいて、こじらせてしまいました。
ただ今も、だるくて仕方ない中、「ゲホゲホ」などと咳き込みながら、ひさびさにキーボードをたたいております。
体調不良が、気力にもつながり、全てが面倒くさくて、でも、ぼーっとしてると明るいことは考えられなくて、困った循環が続いています。
YouTubeなどで、元気になるようなお話を聞こうとしているのですが、無理矢理に「ポジティブ思考」になることをすすめられるものが多くて、げんなりしてしまいました。
簡単にポジティブになれれば苦労はせんわい!
こんなことで、よろよろの夏ですが、
終戦記念日があり
お隣の韓国とのこじれた問題があり
香港のデモがあり
映画の「アルキメデスの大戦」を観る機会があり
というようなことがあり、いろいろと、思うことがありました。
そんなこんなで、タイムリーにはならないですけど、また、思ったことなどを少しづつ語りはじめたいと思っています。
ただ、体力気力の限界にきているので、次の投稿がいつできるのか、まったくわかりません。
申し訳ないです。しかし、無理なものは無理ですので、よろしくです。
さて、お題について説明だけして、今回は閉めるね。
王様がいた。
予算のことなど考えずに、九階建ての豪華な宮殿を作るように命令を出した。
周囲は、無計画で意味のないことにお金を使うのはまずいと思ったが、王様の機嫌をそこねるのを恐れて、口に出せずにいた。
ある家来が、王様に申し出た。
「私は新しい特技を身につけました。
王様にぜひお見せしたい。
碁石を12個積んで、その上に卵を9個重ねるという技です」
王様は驚いて、
「そんな危ないことをすると、卵が転がったらみんな割れてしまうではないか!」
そう言った。
家来は
「王様は今、大きな工事をしようとしていますが、これを行うと、農民も兵士も、多くの国民が工事にかからなくてはなりません。国は疲れ果て、産業は衰退し、財力は底をつき、他の国に攻め滅ぼされてしまいます。私がご披露しようとする技と、どちらが危ないことでしょうか?」
それを聞いて、王様は工事をとりやめたそうな。
この故事から(他にも諸説あるらしいが)とても危険な状態のことを「累卵の危(るいらんのあやうき):積み重ねた卵のようにあぶない!」と言うようになったそうだ。
休載明けから、ネガティブなお題でごめん。
しかし、この夏の話題が、世界がどうにも危なっかしくなっているような感じがして、こんなことについても語っておかなくてはならないなあと思ったのだよ。
ただ、いつでも、世界は、絶妙なバランスの上で、奇跡的に動いているとも言えるけどね。
危機がないときは、なかったともいえるから。
君が生まれてきてくれたのも奇跡。元気にラーメン食べて、学校に行っているのも奇跡だ。
この世は奇跡の連続で動いている。
たぶん神様っているんだろうなあ。
今後、なるべく暗くならないように、話をしていけたらいいなと思う。
ただ、くどくなるけど、次の投稿がいつになるかは全く未定なのでごめんなさい。
おっと!コロンブスの卵の話は、別にお題に引っ掛けたわけじゃないからね。本当に偶然だよ。
奇跡に感謝。
今日はここまで。