とーと通信

50代後半の父親が息子に語るブログです。よろしければご覧になってください。

曳尾於塗中(おをとちゅうにひく)〜3

とーとです。

ぜ、絶好調です。そんな気がします。

 

尾を泥の中に引きずって生きて行く亀。

 

本当に、とーとは、君のいうとおり商才がないです。

 

大金持ちになるより、支配者になるより、有名人になるより、仙人みたいになりたかったなあ。

超能力みたいなものにもあこがれていた。

しかし、人に見えないものが見えるわけでもなく、幽体離脱ができるわけでもなく、スプーン曲げもできなかった。

 

超能力をあきらめてから、

気ままに生きて、しばられずに、そこそこ食べていけて、知的好奇心が満たされる生活ができればそれでいいと思っていた。

 

こんな、とーとに、金もうけへの情熱は求めようもなかった。商才がないのはそんなこともひびいている。お金はあるにこしたことはないと思っていたが、必要な時に、必要なだけ手に入るものだとなんとなく思っていた。

権力への欲望もうすかった。そんなの、面倒なだけだと思っていた。

 

やはり、泥の中で、尾を引きずって、気ままに生きて行くのが望みだったように思う。

 

しかし、世の中は、そういうのを許してくれない。

真面目にやれば、それだけ、周囲の期待が高まってしまう。小心者なので、裏切るのはいやだから、無茶振りも、真に受けて、真剣に取り組んでしまう。

疲れ果てた。それが、病気への引き金だった。

 

そして、君の母さんと出会い、君が生まれた。

君が来てくれた。

泥の中で暮らして行くことはさらに遠ざかった。

 

まあ、才能もなく、それでもこうしてなんとかやっている。

君が来てくれたからだ。

君がいるから、一生懸命がんばる。それだけだ。

 

とーとだけではない。世の中のお父さん、お母さんたちの多くは、同じ思いで毎日を頑張っているのだと思う。

 

来てくれてありがとう。

 

今日は、ここまで。