海大魚(かいたいぎょ)〜1
とーとです。
なぜか、車を運転中に、「ナンバ」という言葉が頭に浮かびました。
別に、前の車のナンバーを見てひらめいたわけではないと思うけど。(シャレのつもりはないので念のため)
今、歩いたり走ったりするとき、左足が前に出るときには右手が前に出るよね。
もともと、日本人は、そういう走り方や歩き方をしていなかったという。
西洋の軍隊の訓練などが導入されて、これが広がって変わってしまったが、もともとは、左の腰が前に出るときには、左肩が同時に前に出ていたのだという。
言葉での説明ではわかりづらいかもしれない。YouTubeなどにもアップされているようだから、興味があったら、一度見てみるといいかもしれない。
けっこう有名になった言葉で、古武術の関係や、スポーツの技法、リハビリの技術などに取り入れられているようだ。
現在のような歩き方だと、腰をひねる形になるため、着物がすぐにはだけてしまうということもあるらしい。
男の子の君には、和装など縁がないように思うし、旅館で浴衣などということも少なくなってきたから、まあ、関係ないと思うんなら関係ないだろうなあ。
なんで、思い出したのか、さっぱりわからん。
そういえば、昔、甲野善紀という古武術の先生が書かれた本を読んだのだが、武術に縁がないためか、ほとんどのことを忘れてしまった。先生、申し訳ありません。
古武術に学ぶ体の使い方などについて、詳しく説明されていたと記憶している。あの本はどこに行ってしまったのだろう。
今当たり前になっていることが、昔はそうでなかったというのはよくある話だが、歩き方までそんなふうだったというのは、知らなかった人には驚きだろうね。
この「ナンバ」というのは、その世界ではずいぶん奥が深いらしいから、また、体の使い方などについてのヒントとして重要になるかもしれないので、頭の片隅に入れていてくれるとうれしいな。
さて、お題の「海大魚(かいたいぎょ)」について、説明する。
大国の大臣が、王様から領地をもらった。
防御を固めるために、その領地に城壁を作ろうとした。
周囲はみんな反対した。
しかし、大臣は、このことについて意見を言う人には会わないようにしてしまった。
すると、ひとりの男が、
「三言だけ言わせてください。それより一言でも多くしゃべったら、殺されてもかまいません」
と言った。
それを聞いて、大臣はこの男に会ってみることにした。
その男は
「海大魚(かいたいぎょ)」と叫び、その場を走り去った。
大臣は、意味がわからない。
男を呼び戻したが、男は、それ以上しゃべると殺されることになるからと、口を聞かない。
大臣は、「殺さないから続きを話してください」とうながした。
男は説明した。
「海には、大きな魚がいて、釣り針にもかからず、網でとらえることもできません。
しかし、浜辺に打ち上げられて、水がなくなってしまえば、小さな虫でも、大きな魚を思うようにすることができるでしょう。
いま、本国は、あなたの水のようなものです。
本国のことをおろそかにして城壁など作っている場合でしょうか。本国のあなたの立場をを失ってしまったら、この領地など、意味のないものになってしまいますよ」
大臣は、納得して、城壁を作ることやめた。
もう少し解説しないとわかりづらいので、次回に引っ張ろう。
まだ、ブログが続けられるようだなあ。
今日はここまで。