四知(しち)〜1
とーとです。
この話がリリースされるころには、春もたけなわになっていると思いますが、書いているのは節分です。
(案の定、1ヶ月以上経過した、3月10日リリースとなってしましました。ごめんなさい(⌒-⌒; ))
書いている時期と、リリースされる時期とが大きくずれるため、全く季節感がない話になって、しまらないかぎりですが、いまのところ、体と心をだましだましこのブログを続けているので、ご容赦ください。
お恥ずかしいかぎりです。
しかし、体調がすぐれず、ブログの下書きがままにならず、ストックが少なくなって焦って書き始めました。体がだるいです。
雨が降り始めました。明日から春です。
節分の風習は各地方で、いろんなものがあると思います。
こちらでは、ヒイラギの枝と、イワシの頭と、ニラを使って「ヤイカガシ」と呼ばれるものをつくり、玄関につけます。
魔除けの効果があるそうです。
魔女とニンニクに似てますね。
しかし、イワシを焼くのも、おっくうで、「ヤイカガシ」をつくるのも大変なので、イワシのつみれと、ニラを使って、久しぶりに鍋を作りました。これでよしと自分を納得させて夕食にします。
「人間ヤイカガシ」ということで(笑)
いつもそうですが、作り過ぎました。
何日かかけて片付けるつもりです。
豆は、仏様に供える「シキミ」の枝を使ってよく炒って、その枝で、家族の体をはたきながら、
「ヘビにかまれませんように。ハチにさされませんように。病気になりませんように」
などと言葉をかけて、無病息災を願います。
田舎なので、大声で豆をまいてもどこからも苦情は来ません。
しかし、高齢化のためか、昔はよく聞かれた豆まきの声が、近年はあまり聞かれません。
とーとは、ズボラなので、掃除が大変でないように、部屋ごとのゴミ箱の中に豆をまいています。
せめて、声だけは、大きな声でやってますけど‥。
恵方巻きを食べる風習は最近ですね。
村の人たちも、食べている人が結構多いですね。
食品業界のコマーシャルに踊らされているような気もしますが、もともと、良いものは寛大に受け入れ、自分たちのくらしに合うように改良してきたのが日本人の美質だと考えて、手間がかからず、縁起が良くて、ご利益のありそうなことは、躊躇(ちゅうちょ)なくとりいれることにしています。
今年も東北東に向かってもぐもぐ食べる予定です。
さて、お題の話は、とても立派な人の話。
高い見識を持ち、へつらうことない人格で、それを見込まれて、高い地位についた人がいた。
当然、その人は、能力のあると見込んだ人を推薦して、それなりの地位につけることもあった。
推薦してもらい、それなりの地位につくことができた人が、自分を引き立ててくれたのを恩に感じて、その人に、お礼のお金を贈ろうとした。
しかし、その人は、贈られたお金を断った。
「あなたは、私のことをわかっていない」
「いえ、あなたのことは、よくわかっていますよ。夜のことですから、誰も私があなたにお礼をしたことなどわかりませんよ」
「いや、『天が知っている』『地が知っている』『子(あなた)が知っている』『私が知っている』誰も知らないことなどはないよ」
これを聞いて、お礼を贈ろうとした人は、恥じて引き下がったそうだ。
「天」、「地」、「子(あなた)」、「私」この4つが少なくとも事実を知っているということから、「四知(しち)」という言葉が生まれたそうだ。
この人は立派過ぎた。
立派な人は、どうも、周りに受け入れられないことも多い。
正論を曲げなかったために、最期は自殺に追い込まれてしまったそうだ。
心が洗われるような、悲しいような話だなあ。
体力が尽きそうだ。
豆まきの余力は残しておかなくては!
(この後、しっかり豆をまきました。ゴミ箱におさまらなかった豆が、3月10日現在、今も転がっています)
続きは次回。
今日はここまで。