とーと通信

50代後半の父親が息子に語るブログです。よろしければご覧になってください。

轉禍為福~1(近況報告)

とーとです。

 

ごぶさたしております。

 

突然の出来事により、ブログを閉めてから、2か月近く経ちました。

この間にも、1日に10から20件ほどの方にご訪問いただいております。

過去の記事を見直してくれているのかなあ。

 

実名を明かさないことを条件に、このブログをはじめさせていただきました。

この約束は継続中です。

私のことを知っている方もいらっしゃるようですが、当たり障りのない程度に、事情を話しましょうか。

 

妻が、にわかに倒れました。

現在も入院してます。

 

私は、単身赴任でした。

そもそも、このブログを始めたのは、そう毎日会えない息子に、役に立たなくても、親父の、たわけた独り言を伝えておきたかったからなのです。

 

息子は高校生で、妻は入院中。

 

やむなく、遠距離通勤に切り替えて、通勤を自動車の渋滞のない時間帯に勤務をずらしていただくという、会社の好意に甘えて、今までなんとかやってきています。

 

妻が病に倒れたのは、大いなるわざわいでした。

しかし、私を、家にひきもどすきっかけになりました。

妻が回復したら、親子3人で暮らすことができる日がやってくるのだろうと思います。

お題を「禍転じて福となす」にさせていただいたのは、そんな願いを込めてです。

 

今、この国は、大きな災いの中にいます。

新型コロナウィルスの流行により、息子は学校がお休みになりました。

現在は、ウィルスより花粉を怖れて、外出を控える生活を送っています。

 

それにしても、花粉症の身には、マスクの不足は大問題です。

あっという間に売り切れましたね。たぶん、あるところにはあるのでしょうねえ。

私は、まだ少し残っていますが、いつ、通常に供給されるのか不安です。

妻が入院しているので、切実に感じるのは、医療現場への供給がまず第一だと思いますね。これはほんとに重要なこと。

でも、花粉で眠れない夜もつらいですよ。

 

個人的な印象ですが、あらゆることが、後手後手にまわっているような感じがします。

そして、例によって、いろんな人が、いろんなことを言っています。

 

インフルエンザとそう変わらない病気なのに大騒ぎしすぎだ!

子供が休みになると、仕事ができない!

観光業がお手上げだ!

株が下がった!

仕事ができない補償はどうするんだ!

トイレットペーパーがなくなるぞ! 誰だ、そんなデマをとばしたのは!

お湯を飲めば防げるぞ!デマばかりとばしやがって!

もっと早く手を打つべきだったんだ。早めに中国からの入国者をストップさせるべきだった!

なんで、病気が発生した中国のほうで、こちらからの入国を制限するんだ!

クルーズ船の中に、あんなに長時間閉じ込めるなんてひどい!そもそも意味ない!

国難だ!挙国一致で乗り切ろう!

冷静に!

マスクは手作りできる!

 

なんだか整理がつかない。何を信じてよいかわからない。

そこなんだよね。

このウィルスの正確なデータがつかめないし、わかるまでに時間がかかるから、どう対処してよいか誰も正解を言えないということが、不安を助長しいるよね。

そして、この国の右往左往には、現代社会のジレンマがみえてくる。

 

ほんとは、もっとはやめに、病気の発生源である中国からの入国者をもっと厳しく制限すべきだったという意見がある。

これは、今になってはまったくもっともなのだが、その当時の状態はどうだったか。

中国からの観光客でなりたっている産業が多いなかで、それで生活している人の生活を犠牲にして、まだはっきりわからない時点で断固とした措置がとれたのか。

観光に限らず、中国とこの国との経済的な結びつきは強い。工場をもっていたり、経済的な人的交流があったりは当たり前。「中国からの人を受け入れない。中国に人を派遣できない」ということは、経済における大打撃を与えることになる。

それでも、あの時点で、断固とした措置がとれていたのか?

今の政府を批判する野党も、「桜を見る会」の追求のほうに躍起になっていて、今日の姿を予見できず、危機を想定しての政府の準備姿勢をただす見識があったのか。

いまになって、いろんなことを言っている「専門家」の方々も、その当時、真剣に社会に対して大声で警鐘を鳴らすことができた人がいたのか。

 

政治は、私たちが選んだ政治家(議員)によって動かされる。これが、民主主義の大原則だ。

でも、これって、ある意味「大衆に媚びる」政治家を生んでいないだろうか。

本当に、私たちの未来を語れる人を私たちは選んでいるのだろうか。

経済の失速を招くような行為は、自分の不人気につながるから、身を捨てて国を救うような行為はできない。人気商売だから。

このまま、何もしないと無能扱いされる。人気が落ちてはまずい。

これでいいのかな。

 

そして、長期にわたっての官邸主導による政治体制により、政治家に媚びる官僚を生んではいないだろうか。誠意をもって、苦言を呈することのできる官僚が脇に追いやられていないだろうか。

 

この国が、本当によくなっていく道を語れる人が、それを語り、議論を戦わせて、ふさわしいリーダーを選んでゆくことができていないように思えてならない。

全世界の潮流ではあるけどね。

 

今こそ、私たちが選んできた政治家の手腕の発揮の場だと思うんだけど。

後でいいから、どの議員さんが、どのように、この局面で活動していたのか、選挙民としては確認しておく責任が私たちにはあると思う。私たちにも、未来を託す子供たちのための責任がある。

 

今回の「学校お休み」の措置(お願い?)も、正直どこまで効果があるのか、そして、事態はいつ終息するのかは、相手が未知なる病気である以上だれも正確なことは言えないと思う。

そんなこんな、あれこれ批判するけど、一度、自分が責任者になったらどう判断するのかじっくり考えてから発言しないとね。総理大臣をかばうつもりはないけど、相当苦しい選択のなかで、判断しているんだよね。それも大事。

 

私たちは、いろいろな意味で、今、大きな痛みを味わっている。そして、これは、相当に長期にわたってダメージを与えるものだろう。

これを、次に活かしてゆくことが、「災い転じて福となす」ことになると思う。

 

それは、単に、防疫とか危機対応にとどまらず、この国のありかたを、どのようにしてゆくのかが、私たちひとりひとりの意識の持ちようにかかっていることに改めて気づくきっかけにならなくてはならない。

 

久しぶりの今回、情勢がこんななので、何の冗談もなく持論を展開してしまった。

 

たいへんな目にあって、手を差し伸べてくれる、励ましてくれる、暖かな人がこんなにたくさんいたのかとしみじみ思う。そういう意味では、この国はまだまだ捨てたもんじゃない。

ほんとにありがたい。

 

できることを精いっぱいやります。

今まで以上に感謝してます。ありがとうございます。

 

そんなわけで、数少ない訪問者の皆様も、いろんなことが降ってきてると思いますが、地獄にも仏様はいます。

だから大丈夫です。

私たちも大丈夫です。

大変なめにあって、これを福に変えなければ、大変なめにあってる意味がないのですよね。

 

またお会いしましょう。

 

今度は、楽しいお話を(o^―^o)ニコ

 

今日はここまで。